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鍼は髪の毛程度の非常に細い鍼を使用しています。普通ならばほとんど痛みを感じません。
お灸は当院は3種類を使い分けますが、やけどをするようなものは一つもありません。
鍼灸が怖くて、なかなか予約には勇気が必要だったというお客様も治療が終わると、「全然痛くなかった」「怖がることなかった」「もっと早く来ればよかった」とおっしゃいます。どうぞ、ご安心くださいませ。
また、刺さない鍼もございます。ご相談ください。
逆に、「太くて長い鍼をガンガンやってくれる治療院をずっと探していた!ここを見つけるのに5年もかかった。出会えてよかった!」
とおっしゃる患者様もいます。
現代は、細い鍼が好まれますが、太い鍼、長い鍼をご希望の患者さまには、そのような技術もご提供可能です。
使用する鍼やお灸などについての詳細はこちらをご覧ください。(リンクがまだはれていませんm(_ _)m)
鍼灸施術 5980円(税別)
初診料を頂く理由
当院では、初診時、患者様の体の内側がどうなっているのかを認識するため、
およそ200項目におよぶ問診チェック表へのご回答をお願いしています。
この問診票から分かったことと、施術当日お体を診させて頂き分かったことなどを患者様にフィードバック致します。
このため、初診料をプラス1万円いただいております。
ご回答をお願いしております、「デジタル問診票」はこちら。
時間制限の無いこだわりの治療
カラダ、ココロでお悩みの事があるかたのためのコースです。
時間に制限をつけず、あなたのカラダが必要としている刺激を、必要なだけ施していきます。
例えば、足の裏にお灸をするとき、人によっては一つのツボに100回お灸を必要とする人もいます。
ひどい頭痛に悩まされている人など、それだけやって初めて温かいと認識する人がいます。
このような人は、100回やってこそ効果が期待できます。
しかし、時間で制限してしまいますと、治療効果を存分に発揮できない場合があります。
このコースでは、時間に制限をかけず、必要な治療を必要なだけおこない、
治療効果を最大限に引き出します。
本格派を求めているお客様にもっとも選ばれています。
職人気質の院長が最も大切にしている治療スタイルです。
初診来院時には、さらに詳しくお体の様子をうかがうために、直接問診させて頂いた上で鍼灸治療をしていきますので、初診時は、120分程度お時間の確保をお願いいたします。お灸をたくさん必要とする人はこれ以上かかります。
2診目以降はご来院からお帰りまでのお時間が90分前後の方が多いですが、症状により様々です。
東洋医学カラーの強い治療
当院は、筋肉や神経などに焦点をあてるような西洋医学的な考え方よりも、中国医学寄りな考えを重視した鍼灸治療を致します。
このため、脈診断、舌診、腹診なども行い、基本的には頭の先から、足の裏まで全身に、鍼やお灸で治療をしていきます。
腰痛を足の裏のお灸で改善させることもあります。
肩こりを、お尻のツボに鍼をして改善させることもあります。
からだは、繋がっています。
肩か凝るから肩に鍼をする、腰が痛いから腰に鍼をする、そんな安易な治療はしておりません。
カラダの内側がどうなっているのか、そして、どこの経絡(ツボとツボを結ぶ線。全身に網羅的に存在している)の通りが悪くなっているから不調が起きているのか、空間的なバランスの崩れはどうなのかなど、
多くの観点から丁寧にお客様一人一人の症状改善に向けて、心を込めて全力で治療しております。
最後に、自宅でお灸して頂くツボに印をしていきます。
自宅で使用するお灸は別途料金を頂きます。業務用サイズ1箱2000円です。
使用する治療道具
私の治療は、特別な道具も機械も使いません。
「鍼」と「もぐさ(お灸で使うもの)」だけ。
途中で、ご縁あって「吸い玉」も扱うようになりましたが、このように非常に伝統的なシンプルな道具を使い、古典的な鍼灸治療をしていきます。
余談ですが、鍼灸院を開業するとき、保健所の立ち合い調査があります。その時に来た保健所の方が、私の施術道具が置いてある台をまじまじと見て一言!
「これ、もぐさだね!もぐさだ。もぐさかぁ~」と。
私は「もぐさです。」と答えながら、頭の中は「????」です。
その保健所の方が言うに、もう10年以上、「もぐさそのもの」が置いてある鍼灸院は見たことがなかったのだそうです。
マニアックなのでしょうかね^^;
どうして、古典的な「鍼」「もぐさ」「吸い玉」だけを使った施術をするのか。
それは、身体に、あまり不自然なことはしたくないんです。
鍼ともぐさと吸い玉で、身体は変わります。
また、シンプルな道具たちは、いろんな技でいろんな症状を解決していくのです。
「鍼」と一言にいっても、色々な鍼もあるし、鍼を使った色々な技があります。
鍼は刺すだけではなく、鍼を斜めに傾けてさすったり、背中など大きな面を、鍼が触れるか触れないかくらいの刺激でトントンと、優しく叩く感じに使ったり。
温めるような使い方をしたり、熱や炎症を奪うような使い方をしたり。
鍼を身体に刺しながら、身体の痛みや違和感があるところを動かして痛みを無くす「運動鍼」という技もあります。
一つの道具でいろいろなことができるんです。
お灸もそうです。
写真に3種類のお灸を載せていますが、各々やくわりが全く違います。
鍼をお灸を組み合わせてつかうこともあります。
吸い玉もしかり。
古典的な道具で、古代の人たちがやってきた伝統的で身体にとって無理のない刺激で、あなたのお悩みを解決していくのが、私のやり方です。
施術の流れ
問診票のご記入
予約が確定後、治療日の3日前までに「デジタル問診票」へのご回答をお願いしております。
パソコンまたはスマートフォンなどを使い慣れていない場合は、紙面で記載していただくことも可能です。
郵送いたしますので、ご予約可能日は少し先になりますが、ご了承くださいませ。
現在お困りの症状を伺うだけではなく、お客様の体の内側がどのようになっているのか、東洋医学的に分析させていただくため、
およそ200におよぶ当院オリジナルの問診票がございます。
カラダに不調が出ているとき、その不調というのは「氷山の一角」にすぎず、その「根本の原因」がより大きなものとして存在しています。
「氷山の一角」というのは、あなたが現在ツライと感じているお悩みの症状のことです。
そして、「根本原因が何かを突き止めるために大きな助けとなるのが、この約200項目におよぶ問診票なのです。
治療では、その水面上に見えてきている氷山の一角そのもの、つまりお悩みの症状へのアプローチを行っていくのと同時に、その根本の原因も改善するようにアプローチして参ります。
この根本の原因が改善するようなアプローチをしなければ、氷山の一角として現れる、あなたを悩ます症状がとってかわって次から次へと生れてくるだけで、カラダを良い方向に改善することができないからです。
数が多いためお客様には、ご面倒をおかけいたしますが、治療の精度と効果を高めるために必須になります。
ご協力お願いいたします。
直接問診します
より詳細なお話を伺うため、初診時ご来院頂いたときに直接お話を伺います。
施術が始まります
痛みの出る動き・可動域などの確認等
どのような動きをすると痛みがでるのか、どのような動きがあまりできないのかなど、お悩みの症状の確認ができる場合はおこないます。
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あおむけにて、脈診からスタート
脈診では、おおまかに体のどのような機能がバランスを崩しているのか、鍼をどれくらい刺すと反応が良いか、その他、痛みの度合いや冷えの具合など
多くのことが分かります。これらの情報をざっくり把握します。
施術は、腹部・胸部・股関節・手足・頭部など必要に応じた部位を施術していきます。
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うつぶせ
施術は、背中・腰・お尻・膝から下・足の裏・頭部など必要に応じた部位を施術していきます。
吸い玉を使用することもあります。
注:この患者さまは、鍼数が多い患者さまです。
全ての人で、こんなにブスブスさすわけではありません。
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座位
施術は、肩・首・背中・仙骨周辺・ひじから先・膝から先が中心です。
この写真は、ツライところに直接鍼を刺して、「あ~気持ち良~い」と感じる程度に身体を動かします。
こうすることでつらい部分の筋肉がほぐれ、楽になります。強めの刺激なので、主に鍼灸施術に慣れている患者様におこなう技術です。
「あ~きもちい~い」と心の奥から湧き上がってきたようなお声を頂くことが多いです。
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変化の確認
治療前の状態と、治療後の状態を比較していただき
ご納得いただいたら施術は終了です。
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自宅灸の印つけ
最後に、自宅でお灸していただく部分に印をします。
当院では、お悩みの症状の改善・維持・予防のために自宅でお灸をして頂くことを推奨しています。
私が施術するのは、患者さまの来院ペースにも寄りますが平均的に週1回、1時間~一時間半程度にすぎません。
患者さまのお悩みの症状を回復させるためには、それ以外の時間をどのように過ごされるかも大切になってきます。
そこで、毎日のお灸や、一日3食食べる食事などで、根本原因に少しでもアプローチできるよう自宅灸を推奨しています。
患者さまの健康に必要な食材の資料もお渡しします。
できる範囲で構いませんので、実践して頂けると身体の根本から変わっていき、良い対策になると思います。
お灸はドラッグストアでも売っていますが、当院では業務用の大容量のお灸を販売しています。
お灸の底にシールがくっついていて、ツボにペタンと貼るだけの誰でも簡単におこなえるお灸です。
火が直接皮膚にふれることもありませんので、お伝えする注意点だけ意識していただければ、普通はやけどはしませんのでご安心ください。
予約をご検討中のあなたへ
予約をご検討のあなたへ2つのお願い
1,私を信頼してください。
鍼灸学校に通っている時、鍼灸治療で結果を出すのに影響する事柄として「プラスの修飾」というものがあると学びました。
「プラスの修飾」とは、患者さまが私を全面的に信頼してくださることで生まれる効果のことです。
不安や焦り、不信感などマイナスな感情やネガティブな思考は抑制ホルモンを分泌し、様々な機能を低下させてしまいます。
その結果、施術の効果が出にくくなってしまうのです。
まだ良く知らない施術家に身をゆだねるのは不安があると思います。その気持ちは分かります。
でも、当院に来院しようと決断してくださったのであれば、まずは私を信頼し、前向きに治療に専念しませんか?
施術家は神様ではありません。すべての人を治せるわけでは確かにありません。
でも、私は全力であなたの施術をします。それだけはお約束します。
どうぞ、初診の時から私を信頼して頂き、症状の改善に向けて、一緒にがんばりましょう!
2,来院頻度を理解したうえでご予約ください
何とかしたいツライお悩みがある患者さまが初めてご来院した際、どれくらいの頻度で来院したらよいですか?ということを聞かれることが多いです。
①メンテナンスとして定期的に通院しようとお考えの方
ペースはあなたにおまかせします。
最低でも、月1回はメンテナンスし、全身を調えると、良い状態を保てると思います。
②ツライお悩みがあり、その改善目的で通院をお考えの方
最初のうちはせめて週1回、1か月半~2か月は私を信頼し、来院して頂けたらと思います。
症状が重い場合は、週2回または2週で3回などがふさわしい場合もありますが、そこは一緒に決めていきましょう。
経験上、1か月半~2か月通院していただけると、症状によっては完治することもあれば、症状が重たい方でも明らかな変化を感じて頂けると思います。
ツライ症状があるのに、2度目の来院が初診から2週間後では、やはり体に変化を起こすのは難しいと思います。
初診から2か月くらいの間は、最低でも週1回はご来院頂けるように都合を付けて頂けると、改善に向けて良い方向に向くのではないかと思います。
そのように向き合うお気持ちがおありの場合、どうぞご予約くださいませ。
症状が落ち着いてきたら、1週間に1回→10日に1回→2週に1回→3週に1回→月1回と頻度を落としていっていただいて構いません。
ただし、症状が落ち着いても月1回はご来院頂き、お体のメンテナンスをされることを推奨します。
機械でさえ、定期的にメンテナンスを必要とします。
車を運転される方は、ディーラーから半年点検、1年点検などの案内が来ますよね。最低でも2年に一度は車検があり、調子が悪いところに手を入れなければ走り続けることが許されません。
機械ですらそうなんです。
あなたの体も24時間365日、寝ている時も休まず働いてくれています。
「定期的にメンテナンスをして快適な毎日を送れるようにする」という思考を持っていただけたらと思います。
治療で大切にしていること
あたたかな患者様に恵まれ、開業してから10年目(令和6年現在)です。
治療経験は19年になりました。
治療をするにあたり、大切にしていることがいくつかあります。
そのなかでも、特に心がけていることが3つあります。
体や心が発する声によ~く耳を傾けること
臨床初期、師匠由来の独自の空間的体の見方や、痛み治療を得意としていました。
治療をしている中で、不眠の患者さんとの出会いを期に、体の内側に目を向けるようになりました。
その後、勉強と臨床を続ける中で、脳梗塞の超早期発見や、癌を「脈」の異常から感じ取る経験もしました。
病気になる際、症状が現れるずっと前から、身体は必ずサインをだしています。
そのサインを的確に読み取り、きちんと対処することができれば、大病や病気を予防できるということを痛感しました。
もちろん、脈ですべてがわかるわけではありませんし、すべての場合でそれがわかるわけでもありません。
しかし、それ以来、身体や心が発する些細なサイン・身体や心が発する声に常に耳を傾け、的確に対処し、病気を予防することに重きを置いた治療をこころがけています。
患者さんの「こころ」に寄り添うこと。こころの通った治療をすること。
臨床経験が浅く、技術の向上ばかりに目が向いていたころのことです。
患者さんの症状がなかなか改善してこなくて、「申し訳ありません」と伝えたときに、その患者さんはこう言いました。
「症状がどうとかよりも、私にとっては、こういうことを言える人がいるってことが重要なの。」
このできごとは、今の私の治療スタイルに大きく影響を与えています。
治療室にベッドは1台。完全予約制。
安心して何でも話していただけるよう、治療室は完全個室。
患者さんがほっとできる空間で、丁寧に治療をする。
背伸びをせず、ありのままの私で、患者さんとまっすぐに向き合う。
こんなスタイルです。
自宅の一室を治療室にしているので、生活感丸出しの小さな治療院ですが、当院を好んで来てくださる患者さんの中には「私だけの秘密の隠れ家」とか「ここに来ると心がゆるむ」など言ってくださる方もいます。
逆に言えば、リゾート空間とか、アジアンテイストとか、空間演出はまったくできませんので、そういった空間で癒されたいといったお客様は、当院には向いていないと思いますm(_ _)m
患者さんの話をよ~く聞き「患者さんのまるごと全部」から考える
ある患者さんのお話。
2か月前に突然声がかれてしまった。
医者に行き西洋薬、漢方薬の両方を処方され、すべて飲み切っても全く変化なし。
鍼灸院はいくつも行ったが変化なし。
ということで、はるばる新潟から当院に来院。
問診でよくよく話を聞いてみると、2か月前に職場でパワハラを受け、会社を辞めざるをえなかった。
そのころは訴えてやる!と思うほどに非常に腹がたっていたとのことでした。
会社を辞めなければならないという大きな悲しみと、非常に強い怒りという二つの感情が存在していたのだなと理解しました。
感情は、身体へと影響を及ぼします。
例えば「悲しみ」は「肺」に、
「怒り」は「筋(スジ)」に影響すると東洋医学では考えます。
この患者さんも、大きな悲しみや強い怒りという感情が原因で声が枯れてしまったのではないかと見立て、施術をおこないました。
施術の途中から、
「なんか違う!」
と言い始め、施術後には声の出しやすさが全然違うと喜んでいました。
遠方からの来院でしたから、自宅でやっていただきたいツボ押しなどをお伝えしました。
その後、どんどんと回復し、10日もかからずに普段の声に戻ったそうです。
いろんな病院や鍼灸院にも行ったけれど、みんな声とか喉とかのことばかり聞いてきて、職場のことは話題に上がらなかったし、
感情が原因なんてどこも考えてなかったと思うとおっしゃっていました。
まず、患者さんの話をよ~く聞く。
そして、なぜ、その症状が生じているのか?」症状だけに目を向けるのではなく、「患者さんのまるごと全部」に目を向け、的確な治療ができるようこころがけています。